こんにちは、トリビア（＠yugioh_trivia）です。
伏せ除去といえば、一昔前はサイクロンがもっともポピュラーでしたが、カードパワーのインフレが進み現在では複数枚破壊できるツインツイスターや除外効果を持つコズミック・サイクロンが主流となっています。
そんな中で時代の流れに取り残されながらも、アイデンティティを保ち続ける伏せ除去カードが存在しています。
それが、このカード
おとり人形 です。
あまり目にすることはありませんが、実は全カードプール中においてこのカードにしかない固有の効果を有しており、それを活かした面白い使い方があったりします。
そこで今回は独特でかなりトリッキーな能力を持つこのカードについて解説していきたいと思います。
おとり人形の基本情報
テキスト
通常魔法
魔法＆罠カードゾーンにセットされたカード１枚を選択して発動する。
選択したカードをめくって確認し、そのカードが罠カードだった場合、強制発動させる。発動タイミングが正しくない場合、その効果を無効にし破壊する。
そのカードが罠カード以外だった場合、元に戻す。
このカードは発動後、墓地へ送らずにデッキに戻す。
まずテキストはこんな感じ。
セットされたカードをめくり罠であれば強制的に発動させ、発動タイミングが誤っていれば破壊、最後に自身をデッキに戻すというもの。
この強制発動という効果処理がいまだにこのカードしか持っていない固有の能力になっており、要でもあります。
処理の流れ
細かいルールまで踏まえながら処理の流れを説明すると
①セットカードを対象に取る
②効果処理時にめくる
③・魔法なら元に戻し⑤へ移行
・罠ならカードの発動として強制発動させ以下の選択肢へ移行④・発動タイミングが正しい罠→そのカードの効果の処理を行い墓地に送る所まで行う
・発動タイミングが正しくない罠→そのカードの効果を無効にして破壊する⑤おとり人形をデッキに戻す
こんな感じです。
注意点としては
・発動タイミングが正しい場合にはコストを支払わなければならず、発動タイミングが正しくない場合は支払わなくてよい。しかしコストが払えない時やサイコショッカーによって罠カードが無効化されているなどの状況では発動タイミングは正しくないものとして扱われる。
・自分のカードに対しても発動できるが、セットしたターンに対象にしても発動タイミングが正しくないという扱いになる
などが挙げられます。
おとり人形ならではの使い方
ここまで説明してきましたが
「正直何言ってるのかよくわからない」
「魔法は破壊できないのかよ、いらなくね？」
という感想をお持ちの方が多いと思います。
こんなことを言うと身も蓋もないですが
実際にこのカードはサイクロンと比較すると、汎用性という面では劣っています。
しかしおとり人形にはおとり人形ならではの玄人っぽ使い方が実はあるんです。
「暴発」
一つ目は指定した罠を強制発動させ、相手の狙いを外すという使い方。
例えば自分のフィールド上にカードがない状況で強制脱出装置やゴッドバードアタックなどを暴発させることで、相手は自分のカードを巻き込まざるを得ず、リソースをはぎ取られることになります。
他にも破壊輪のようなバーンカードやバースト・リバースなどライフコストを要求するカードを暴発させることで、状況次第では一気に戦況を好転させることが出来ます（コストが払えない場合は不発になりますが・・・）。
「チェーン回避」
二つ目に自分のカードに対して発動できる点やその性質を利用する使い方。
下の図から分かるように、罠カードはあくまでおとり人形の効果の効果処理の中で発動しているので、強制発動したタイミングで他のカードをチェーンするといったことは出来ません。
例えば、
自分のつり天井を対象に発動することで、スターライト・ロードや神の宣告を発動させないとか（神の宣告はおとりにしか打てない）
自分のバスター・モードに対して発動することで、うららや増殖するGを打たせないようにできたり、とか
自分のサンダー・ブレイクに発動すれば、攻撃しても対象に取っても厄介な青き眼の乙女に何もさせず処理できたり、など
かなりテクニカルなことが出来ます。（※セットしたターンに使うと不発になるので注意）
「押しつけ」
無理矢理感がすごいですが、暴発させたいカードを相手に送りつけてしまう使い方。
かなり限定的、というか現状ではほぼネタレベルですが、相手の場に餅カエルがいる状況でわざと自分の罠を無効にさせたり、エクスチェンジで送りつけてセットさせ、暴発させるというものです。
書いておいて、って感じなんですが中々シビアだと思います。
デッキトップ固定回避
おとり人形で森羅の施しによるデッキトップのロックを解消する、みたいなのかなり好きだったのでまたやりたい。
— アスラギ (@Asllagirit) May 24, 2018
最後に自分では気付かなかったのですが、このツイートを見てなるほど！となった使い方です。
おとり人形は使用後デッキに戻るので、発動前にデッキトップを固定してしまう効果を持った効果を使用しておくことで、次のドローをリセットすることが出来ます。
ゾンビキャリアのようなカードだと、一応シンクロ召喚前に伏せを割れるので相性がいいですね。
まとめ
という訳で、今回はおとり人形の紹介でした。
正直、無理やり評価した感はありますが、それでも面白い効果を持ったカードであることは間違いないと思います。
盆回しのような相手に送りつけるカードも登場しているので、今後この「強制発動させる」という効果が化ける可能性もあるかも？しれませんね。
興味が出た！という方は是非是非使ってみてください。
まあ自分はツイツイ使いますが・・・ﾎﾞｿｯ
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