こんにちは!トリビア(@yugioh_trivia)です。
過去2回紹介してきた「環境の変化によって評価が一変したカード」の第3段です。
やってもやっても候補はたくさんあって、キリがない気もするのですがとりあえず今回も個人的に印象の強いものを集めてみました。
フェニキシアン・クラスター・アマリリス
中古遊戯王/ノーマル/デュエリスト エディションVolume 3DE03-JP115 : フェニキシアン・クラスター・アマリリス
自身が破壊された時に800のバーンダメージを与え、エンドフェイズに蘇生する能力を持つ《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》。
このカードは登場時から専用デッキが組まれ【アマリリスバーン】のキーカードとして活躍していましたが、特定のカードが絡まない限りはそれほど爆発力のあるデッキとは言えず、制限改定に引っかかるようなカードではありませんでした。
中古遊戯王/コード・オブ・ザ・デュエリストCOTD-JP046 [UR] トポロジック・ボマー・ドラゴン
しかしリンク召喚が実装され、植物族の強化や繰り返しアマリリスを破壊することのできる《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の登場によって評価が一変します。
大量の植物族を墓地に溜めて《トポロジック・ボマー・ドラゴン》で蘇生と破壊を繰り返し、ワンターンで相手ライフ8000を削り切る【植物リンク】のキーカードになってしまった《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》はループの根源として禁止カードに指定されてしまいました。
《キャノン・ソルジャー》なども同様に禁止になっており、カードプールが増え何でも出来るようになった今の遊戯王では「ターン制限のないバーンカード」はループの温床となり危険なのかもしれません。
ゲール・ドグラ
3000LPを支払うことでエクストラデッキからモンスター1体を墓地に送ることが出来る《ゲール・ドグラ》。
「蘇生制限」のルールが存在しない初期の頃は《死者蘇生》と組み合わせて使われていましたが、「蘇生制限」のルールが実施されると使い道はほとんどなくなってしまいました。
しかし、場所を問わず墓地に送られた時効果を発動できる《虹光の宣告者》や《旧神ヌトス》といったカードが登場したことで一気に活躍し始めます。
当時は重かった3000ポイントのコストも、勝利に直結するのであれば現代の遊戯王では大した数値とは言えなくなり、結果強力なカードの仲間入りとなりました。
その後もエクストラデッキに干渉できるカードとして《おろかな重葬》や《轟雷帝ザボルグ》などが登場しており、時代の変化によって大きく評価を変えたカードと言えるでしょう。
中古遊戯王/スーパーレア/SPECIAL PACK17SP-JP006 [SR] : 轟雷帝ザボルグ
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
中古遊戯王/デュエリスト エディションVolume 4DE04-JP020 : エンシェント・フェアリー・ドラゴン
フィールド魔法を張り替えライフを回復する能力、手札からモンスターを特殊召喚する能力を持つ《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》も時代の変化によって大躍進したカードの1枚です。
登場当時は強力なフィールド魔法がそれほど多くなかったことや、手札から特殊召喚を行うとバトルフェイズが行えないというデメリットが大きく、採用率は高くありませんでした。
しかしカードプールが増えるにつれて、発動時にサーチ効果が行えるような強力なフィールド魔法が散発するようになり、加えて《旧神ノーデン》を使った【神風ワンキル】のパーツとして使用されたことでその有用性が露わになります。
その後《テラ・フォーミング》の規制からも分かるようにフィールド魔法をサーチすることが大きな意味合いを持つようになり、多くの環境デッキで活躍した結果、18/01に禁止カードに指定されてしまいます。
レベル7のシンクロ召喚が容易にできる《亡龍の戦慄-デストルドー》の存在も大きかったものと思われます。
中古遊戯王/シークレットレア/20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION20TH-JPC86 [シク] : 亡龍の戦慄-デストルドー
魔封じの芳香
中古遊戯王/ザ・レアリティ・コレクションTRC1-JP049 [シク] 魔封じの芳香
セットした次のターンにならなければ魔法カードを使うことが出来なくなる罠カード《魔封じの芳香》。
書いてあることは非常に強力でしたが、【ダークシムルグ】や【アロマハーピィ】といったデッキに採用される程度で、いわゆる環境デッキに頻繁に採用されることはあまりありませんでした。
転機となったのは「ペンデュラム」の登場です。
ペンデュラムカードは”セットできない”ので、このカードが適用されている場合実質的にペンデュラム召喚そのものを封じることが出来るようになったのです。
ペンデュラムデッキの根幹を揺るがすような性能から一気にメタカードとしての評価が上がり、《魔封じの芳香》は様々なデッキで採用されることとなります。
性質は異なりますが、同じく魔法カードの使用を制限するという意味では《魔法族の里》も当時から比べると評価が高くなったカードの1枚です。
中古遊戯王/レア/CROSSROADS OF CHAOSCSOC-JP061 [R] : 魔法族の里
サイバー・ドラゴン・ノヴァ/希望皇ホープ
最後に紹介するか少し迷ったエクシーズモンスターのこの2枚。
正確にはこれらカードそのものが評価されたというよりも、これらのカードを素材として特殊召喚できる強力な《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》・《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》が登場したことで、これらのカードの評価も相対的に上がったということです。
ホープはともかく、当時《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》は他のランク5エクシーズを出した方がいい場面が多く、中々厳しい立場にありましたが、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の登場によって一気に有用なカードに様変わりしました。
遊戯王 サイバー・ドラゴン・インフィニティ ウルトラレア CROS-JP090-UR
まだまだたくさんありそう
ということで、評価が一変したカード紹介のその3でした。
第3段までやってもまだたくさん候補となるカードはあるとは思いますが、自分の中ではひと段落と言う感じですかね。
以前にも言いましたが、こうやって思いもよらないカードに光が当たるのも遊戯王の面白さの一つだと思うので、また機会があれば紹介していこうと思います。
それでは!
コメント