本記事では《鳴いて時鳥》のイラストやテキストを元にストーリー考察をしていきます。
テキスト&イラスト情報
効果モンスター
星3/炎属性/鳥獣族/攻 800/守1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
・このカードを破壊する。その後、自分は1枚ドローする。
・自分の手札を1枚選んで捨てる。その後、自分は1枚ドローする。
・このターンのエンドフェイズに、自分は1枚ドローする。
鳴いて時鳥はDUELIST NEXUSに収録されているモンスターカードでカード性能としては
・ドローに関する3つの効果
・レベル3/ATK800/DEF1000の家臣ステータス
・炎王とシナジーする炎属性鳥獣族かつ自壊効果持ち
が特徴で、カードパワーが高いとは言い難いものの多方面にシナジーを持つ面白いカードと言えます。3つのドロー効果については後程解説します。
続いてイラストに着目して見ると、陣笠を被った時鳥が3人のちょんまげ(影)に囲まれて怯えている様子が描かれています。
ここだけを見ると、このイラストが一体どういった状況を表しているのかピンと来ないのですが、注目すべきはイラストのバックにある建物と背景です。
これってどこかで見覚えないでしょうか?
「朱色の手すり」
「下に見える瓦の建物」
「陣笠やちょんまげといった戦国~江戸時代を感じさせる時代設定」
・・・
鳴いて時鳥の正体と考察
そう、実は鳴いて時鳥のイラストは天下統一で描かれている背景と合致しているのです。
朱色の手すりや瓦吹きの屋根、ちょんまげも時代設定的にぴったり!
天下統一は2012年ABYSS RISINGにて登場した六武衆のメインキャラクターである「紫炎」の城内での様子を描いたカードです。
イラスト内には1999年発売のVol1に収録されている紫炎の影武者が描かれており、13年の長い年月を経て紫炎との関係性が明らかにされイラストストーリー界隈で注目を集めました。
そんなロマンある天下統一が今度は背景として鳴いて時鳥のイラスト内に登場するのは非常に趣深いです。
元々構想にあった訳では無いのでしょうが、ロマンがありますね・・・
このことから鳴いて時鳥は
・六武衆紫炎の配下である
・イラストは紫炎or幹部に任務のミス等を責められている様子
と推察できます。
六武衆には漆黒の名馬や紫炎の寄子など人間以外も属しているので、普段は鳥としての飛行能力を活かして偵察部隊や伝令として働いていると考えられます。
もしくは所属陣営のトレードマークとも言える陣笠の模様が足軽や寄子とは異なることから別説として
・紫炎と敵対する別陣営の配下である
・イラストは偵察任務中に運悪く紫炎陣営に捕らわれそうになっている場面
といった可能性もあるでしょうか。
短歌と3つのドロー効果
続いてイラストから少し視点を変えてカード効果を見てみましょう。
紫炎は織田信長をモデルにデザインされていますが、教科書にも載っている有名な3人の天下人の句を加味して考えると、鳴いて時鳥の3種類のドロー効果も非常によく練られたものであることが分かります。
それぞれが
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」(織田信長)→自壊してドロー
「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」(豊臣秀吉)→手札交換(創意工夫)してドロー
「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」(徳川家康)→エンドまで待つことでドロー
と、カードの効果と句の内容が上手くリンクしており、非常に練りこまれたデザインになっています。
ちなみに余談ですが、
3人の天下人の句には続きがあり、「鳴かなくてもいい」とか「鳴かぬなら売ってしまえ」「鳴かぬならちょうだい」など色んなバリエーションがあるのだとか。
まとめ
影六武衆以降音沙汰がなく、紫炎VS影紫炎の行く末が気になる中、久しぶりに関連かーどとして登場した鳴いて時鳥ですが、イラスト的にも効果的にも遊び心が散りばめられていて凄く好きなカードです。
今後この時鳥がどうなるか見物ですが、紫炎(信長)に仕えているということは句の内容的にこの後の運命は明るく無さそうですね・・・
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