こんにちは!トリビア(@yugioh_trivia)です。
今回はおそらく気になっていた方も多いであろう召喚師アレイスターと魔導原典クロウリーについて考察してみようと思います。
それに加えて、クロウリーと魔導との関連性についても触れてみました。
召喚師アレイスター
中古遊戯王/ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-SPFE-JP026: 召喚師アレイスター
この考察の主役となる《召喚師アレイスター》についてですが、まず最初に背景設定から見ていきましょう。
このカードは実在したイギリスの魔術師「アレイスター・クロウリー」がモデルになっています。
アレイスター・クロウリーとは?
・反キリスト教であったことも加わって「世界で最も邪悪な男」と呼ばれていた
・「トート・タロット」というタロットカードを製作した
・「法の書」という書物の執筆した
・オレイカルコスの結界のモデルになった六芒星を製作した
ザックリまとめるとこんな人物になっています。
彼は数ある魔術師の中でも守護天使の”召喚”に成功したとされており、そこから着想を得てカード化されたと思われます。
また彼の著書である「法の書」は《法の聖典》という名前でカード化されており、かなりモデルに忠実にデザインされていることがうかがえます。
中古遊戯王/ノーマル/ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-SPFE-JP036 [N] : 法の聖典
法の書 単行本 – 1984/1/1
アレイスター・クロウリー (著), 島 弘之 (翻訳), 植松 靖夫 (翻訳)
召喚獣
(※アレイスターの六芒星が描かれている)
中古遊戯王/レア/リンク・ヴレインズ・パックLVP1-JP100 [R] : 召喚魔術
このようにアレイスターの”召喚”を着想の下に誕生したのが「召喚獣」です。
召喚獣は彼の持つ杖によって《召喚魔術》から召喚され、身体にどこかしらに杖が刺さっています。
どの個体を見ても刺さった杖が光り輝いている所を見ると、どうやらこの杖の力によって召喚状態を維持しているようです。
暴走召喚師アレイスター
遊戯王 / 暴走召喚師アレイスター(スーパー) / LVP1-JP096 / LINK VRAINS PACK(リンク・ヴレインズ・パック)
現実のアレイスターもどんどん魔術へのめり込んでいったのと同様に、カードの中のアレイスターも魔術へ溺れてしまったのか、《暴走魔法陣》の力によって《暴走召喚師アレイスター》に変貌してしまったようです。
中古遊戯王/ノーマルパラレル/ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-SPFE-JP034 [Nパラ] : 暴走魔法陣
ここで注目しなければならないのはアレイスター本人に杖が刺さっている、つまり”自分自身を召喚獣にしようとしている”、ということです。
元々アレイスター・クロウリーの定義する「召喚」とは
『自らの内側に霊的存在(主に神)を呼び入れる、要するに自らを神と一体化させるもの』
であったようで、
これに準じるのであれば、彼は暴走状態になってしまったことで、より自身の理想に近い自分自身の中への召喚を行ったということになるのでしょうか?
そして図らずも彼の思惑は成功します・・・
召喚獣カリギュラ
中古遊戯王/スーパーレア/ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-SPFE-JP027 [SR] : 召喚獣カリギュラ
召喚獣の一体であるカリギュラですが、ステータスや容姿等から判断するに暴走召喚師アレイスターが完全に召喚獣化した姿だと思われます。
「カリギュラ=カリギュラ効果(禁止されるほどにやってみたくなる心理現象)」という意味を考えても、自身に杖を指してしまったアレイスターのことを指しているようです。
魔法名―「大いなる獣」
中古遊戯王/ノーマル/ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-SPFE-JP037 [N] : 魔法名-「大いなる獣」
その後、他の召喚獣と共に暴走を続けるカリギュラ(アレイスター)がこちらのイラストで描かれています。
※ちなみに「大いなる獣」とはアレイスターの呼び名。
空白の期間
しかしながら、その後アレイスターの様子を描いたカードは一枚も登場していません。
この間に何があったのかは謎のままですが、この後登場する《魔導原典クロウリー》の存在を考えると、何者かと闘って敗れたor正気を取り戻した、と見るのが自然だと思われます。
魔導原典クロウリー
中古遊戯王/ウルトラレア/リンク・ヴレインズ・パックLVP1-JP036 [UR] : 魔導原典 クロウリー
空白の期間によって外見がガラッと変わっていますが、名前や容姿から見て、暴走召喚師アレイスターと見て間違いないでしょう。
そしてタロットがモチーフのテーマである「魔導」という名前やそれに関連する効果が組み込まれているのは、彼の作った「トート・タロット」が”原典”になっているということなのだと思われます。
『魔導の原典はアレイスターである=アレイスターが魔導を作った』とするならば
暴走する彼を止めたのは「魔導」なのでしょうか?
それとも第三者によって暴走状態を解除されたのち「魔導」は誕生したのでしょうか?
何故彼はガラス管の中に入っているのでしょうか?
・・・・・
少し話題を変えて、イラストの中から情報を読み取ってみましょう。
イラストから得られる情報としては
・彼の身体から魔力?のようなものが漏れ出している
・ガラス管上部には魔導のシンボルマークがあり光を発している
・シンボルマークは天井のチューブに繋がっている
これらのことが分かります。
遊戯王OCG 魔導書庫クレッセン ノーマル ep13-jp018 エクストラパック ソード・オブ・ナイツ
さらにクロウリーの効果に着目すると、《魔導書庫クレッセン》の効果に酷似していることも分かります。
通常魔法
自分の墓地に「魔導書」と名のついた魔法カードが存在しない場合に発動できる。デッキから「魔導書」と名のついた魔法カードを3種類選んで相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。相手が選んだカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードをデッキに戻す。「魔導書庫クレッセン」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は「魔導書」と名のついたカード以外の魔法カードを発動できない。
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/魔法使い族/攻1000
【リンクマーカー:左下/右下】
魔法使い族モンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「魔導書」カード3種類を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上の魔法使い族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。この効果は1ターンに1度しか適用できない。
そして以前にも別の記事に投稿しましたが、教育研究機関であるラメイソンの書庫クレッセンには闇の魔力を媒体とした”戦闘技術”や”生命探求”などの知識が収蔵されています。
いかにもクロウリー関連していそうですが、これは偶然なのでしょうか?
ここからは私個人の見解になりますが
「クロウリーはガラス管の中で魔力の供給源になっている」のではないでしょうか?
つまり、イラスト内で漏れ出している魔力?は魔導のシンボルマークに集約され、輸送用のチューブで運ばれ、クレッセンの魔力源として使用されている、ということです。
であれば、クレッセンとクロウリーの効果が酷似している点や、クレッセンが闇の魔力を媒体としているといった設定とも合致します。
そしてこの推察が正しいとするならば、「魔導」の面々はクロウリーを”利用”していることになります。
ということは、カリギュラになった後の謎の空白期間には
・魔導が暴走するカリギュラ(アレイスター)を止めてガラス管の中に封印する、
・もしくは正気に戻ったクロウリーが自らガラス管に入ることを選んだ
といった事象が入るのではないでしょうか?
・・・・・・・・
まとめ
結局、この情報だけでは何とも言えない・公式にしか分からないといういつものパターンで終わってしまう訳ですが、今回の内容をまとめます。
・召喚獣は彼の「召喚」によって呼び出されており、いずれにも杖が刺さっている
・カリギュラはアレイスターが自らの肉体に召喚をした姿である
・魔導原典クロウリーはアレイスターと同一人物であり、魔導を誕生させた張本人である
・クロウリーはクレッセンの魔力源としてガラス管内に封印されている
カリギュラ→クロウリーの空白期間やクレッセンとの関係については今後の進展を待つしかありませんね。
魔導vsエンディミオンのストーリーも新ストラクの発売と合わせて進みそうですし、その辺りと絡んでくれば色々と面白そうですね。
ということでかなり長くなってしまいましたが、これにて終了です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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