こんにちは!トリビア(@yugioh_trivia)です。
2013年8月9日に発売されたTCG版のJudgment of the Lightに収録、そして2014年9月13日発売の EXTRA PACK -KNIGHTS OF ORDER-にて来日した《魔界発冥界行きバス》。
遊戯王カード EP14-JP006 魔界発冥界行きバス(レア)
《クリッター》が歴代の禁止カード達に囲まれて震え上がっている様子が描かれていますが、時代と共にぞろぞろと制限復帰を果たし2019年の今現在も禁止カードのまま指定されているのはわずか2枚に・・・・
今回はこのカードから禁止制限の歴史を振り返ってみたいと思います。
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魔界発冥界行きバス
このカードは《クリッター》のイラストストーリーに登場するカードの1枚で、魔界観光に来ていた《クリッター》が《手違い》で乗るバスを間違えてしまい、”冥界”行きのこのバスに乗車してしまった時の様子が描かれています。
中古遊戯王/レア/シャドウ・スペクターズSHSP-JP076 : 手違い
中古遊戯王/ブレイカーズ・オブ・シャドウBOSH-JP068 [NR] : 濡れ衣
その後紆余曲折あって《クリッター》は冥界の牢獄に入れられてしまう訳ですが、遊戯王の世界における
「”冥界”=禁止カード達が閉じ込められている所」
という意味があります。
つまりこのイラストは禁止になってしまう《クリッター》を皮肉ったものであり、禁止カード達の仲間入りを表している訳ですが、2019年現在では《クリッター》はおろか他のカード達も制限復帰しておりこのイラストは成り立たなくなっています。
クリッター
登場から様々なデッキで活躍し準制限→禁止→制限と規制されてきたこのカードも《魔界発現世行きデスガイド》が登場したことで、2013/03の制限改定で禁止カードに指定されました。
《魔界発冥界行きバス》のイラストはこの時の流れをイラスト化したもので、その後も《クリッター》はイラスト内で度々ネタにされてきた訳ですが、2016/04にエラッタされ制限復帰を果たします。
エラッタが響いたのもあってか現在では無制限カードになっています。
特にテーマ内の強力な専用サーチカードが頻発するようになってからは《クリッター》を採用するデッキは減ってしまったような気がします。
レスキューキャット
【レスキューシンクロ】や【猫剣】で猛威を振るいバスに乗っていた《レスキューキャット》(イラストではヘルメットだけ見えている)。
このカードも禁止カードに指定された後、《クリッター》と同様に2017/01にエラッタされて制限復帰を果たしています。
弱体化したとは言え、現在では《緊急救急救命レスキュー》と言ったサポートカードも登場しており、当時の面影はなくなっています。
中古遊戯王/レア/コード・オブ・ザ・デュエリストCOTD-JP061 [R] : 緊急救急救命レスキュー
同族感染ウイルス
登場した当時から手札コスト1枚だけでモンスター除去が行える汎用性から重宝され、禁止カードに指定されていた《同族感染ウイルス》。
指定した種族のモンスター全てを破壊する効果は強力だったものの、2017/10にエラッタされることなく制限復帰しており、当時からの評価がガラッと変わったカードになっています。
《ブラック・ホール》といった全体除去が緩和されたり、貴重な召喚権を使ってしまうことなどいくつか要因はあると思いますが、このカードが禁止になってから制限復帰までの11年の間で環境の変化を大きく感じます。
デビル・フランケン
5000LPを支払うことで融合モンスターを特殊召喚でき、《巨大化》等と組み合わせることで容易にワンターンキルを可能にしていた《デビル・フランケン》は2007/03から禁止カードに指定されていました。
カードプールの増加によって強力な融合モンスターも増えますますこのカードの復帰はないのではないか、思われた矢先の2014/02に制限カードに復帰しています。
環境が高速化しコストの5000LPがより重くなり、エクストラデッキの圧迫、除去の多様化などの要因があっての復帰だと思われますが、2014/07に無制限になったものの2016/10には再び制限カードに戻っています。
そういった意味では、制限復帰したバスの乗客の中ではまだまだ実力は健在でしょうか?
魔導サイエンティスト
【サイエンカタパ】の凶悪なコンボでもう猛威を振るった《魔導サイエンティスト》。
当時はエクストラデッキに上限がなかったこともあり何でも出来たこのカードも当然ながら制限→禁止という道を辿っています。
《魔界発冥界行きバス》の乗員の中では2005/03に禁止カードになって以来、未だに制限復帰していないこのカードですが、《デビル・フランケン》は許されている以上1ターン1回の指定を付ければエラッタで十分制限復帰しそうな気もします。
八汰烏
《混沌帝龍 -終焉の使者-》と組み合わせたドローロックが強力な《八汰烏》は2004/03から今現在まで禁止カードに指定されたままとなっています。
当時に比べ墓地から発動できるカードが増えており全く対処ができないという訳ではないものの、ドローロックの強さは折り紙付きで《サンダー・ボルト》と共に禁止期間はNo.1となっています。
《荒魂》といったサーチカードや全体除去が容易になった今の遊戯王では復帰は未だ厳しそうで、紹介してきたカードの中ではこの先も一番長く”冥界”に居座るような気がします。
数年後何があっても驚かない
ということで、《魔界発冥界行きバス》の乗客から禁止カード達の紹介と今後を考えてみましたが、やはり当時からは考えられないくらい環境が変わっていますね。
おそらくこのイラストを描いたデザイナーの方は、制限復帰するか微妙なラインのカードではなく禁止カードとして居座り続けるであろう代表的なモンスターをチョイスした筈です。
しかし、現在描かれたモンスター6体の内エラッタがあるとはいえ4体が制限復帰していて、環境で大活躍しているという訳でもないという・・・
うーん、この調子なら数年後、モン〇ーボードやショック・〇ーラーが制限復帰してる未来もありそう・・・・
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